白く透き通るような弾力のある肌、しなやかな肉づき、久保にとって今日子は宝物だった。失ったら二度と得られないということも、知っていた。会社を辞めた久保は不動産会社で働いていた。東京の煌びやかな雰囲気にのまれ今日子は贅沢を欲した。転職したばかりの久保にそんな余裕はなく、諦めきれない今日子は六本木のクラブで働き始める。そして久保は…悪の世界へ一歩、踏み出そうとしていた。■目次■VOL.1 男の未練VOL.2 黒い欲望VOL.3 悪の世界VOL.4 別れの宣告VOL.5 絶望VOL.6 ぬけがらVOL.7 破滅への傾斜VOL.8 やすらぎVOL.9 地獄の終着駅VOL.10 一枚の写真