『八禄荘』という、高級邸宅街がある。富裕層の限られた人間のみが居住を許されている場所。まるで箱庭のようなそこで日常を過ごす主人公は、学校へ通うことを強く望んでいた。そんな中、両親からの手紙で家庭教師がやってくるということを知らされる。”家庭教師と学校じゃあ、全然違うじゃない”と主人公は不満を漏らすが……。やってきた家庭教師は謎に満ちていながら、どこか強く惹かれるものがあった。彼の愛情と、秘密と、檻のような家に囲まれ、主人公は成長していく――……。※本作は鬼遍かっつぇの個人誌作品の電子書籍版となります。【28ページ】