18世紀末、産業革命の時代庶民の底力が英国の歴史を大きく動かしてゆく――
18世紀末のキングズブリッジでは産業革命が進行し、紡績業が大きな発展を見せていた。
エイモス・バロウフィールドは亡父の後を継いで家業の生地屋をつづけることにするが、同業者で大きな権力を持つジョゼフ・ホーンビームとの対立は日増しに深まっていく。
織物職人のスペイド、メソジスト派の牧師やロジャー・リディックなどの助力を得てエイモスは事業の拡大を目指すが、機械織りの普及は必然的に労働者の仕事を奪うことになり、新たな労使問題や旧権力との摩擦に直面せざるを得なくなる。