あらすじ坂口安吾とその作品を、同時代を生きた他者の存在およびそれらの人々が残した言葉と等価なものとして横並びに置き、検証していく。狭義の「小説家」の枠組みに収まることなく多くのテキストを書き残した坂口安吾の軌跡。無数/無名の「ラムネ氏」たちが「自らの生を尊びバトンを渡」す反復に歴史の実相を見る戯作者の魂。安吾もまた一人の「ラムネ氏」だ