「██高校三十一回生、出席番号二十三番。私は、怪異に、宣戦布告します」今までの怪談小説をくつがえす、新感覚のホラーモキュメンタリー文芸部の片隅で見つかったUSBメモリ。それは、ひとりの男子学生の「死」に関する情報を集めた不気味なものだった。その男子学生の死因は「自殺」。ただ、発見現場には数々の不可解なものが残されていた。睡眠薬の錠剤とともに床に散乱している、びりびりに破かれたおふだらしき何か。口内に絡みついた彼自身の髪の毛。それらの痕跡は、まるで恐怖に苦しんだ結果、超自然的な儀式に手を染めたかのようで───文芸部で発見されたUSBメモリ、新聞部の校内記事、合唱部の変遷レポート…etc.筆者がある高校から収集した、一見無関係な情報から浮き上がる”真実”とは。――これは青すぎるほど青い、とある「なけなしの救い」の物語。【目次】一章「REPLAY」二章「REWRITE」三章「REPLACE」四章「RELOAD」五章「REVIEW」六章「RELIVE」七章「REPRAY」