自民党の変容と日本の凋落
東西冷戦の終結が迫り、「政治改革元年」という掛け声に
人々が浮かれたのが平成元(1989)年。
しかし、皮肉にもその年が自民党、
日本の明暗を分ける分岐点になった。
以降の35年で日本は国力を失い、
腐敗と不正が蔓延る人治国家へと成り下がることになる。
本書では、自民党の政治家を個別に検証することで、
変容した党の本質を炙り出そうとするものである。
著者は、「小沢一郎がまいた種を小泉純一郎が悪用し、
安倍政権という悪夢に結実した」と指摘する。
支持率が20%にも満たない政権、
政党が権力を牛耳ることができる理由は何か?
思考停止した大衆が“悪党”を支え続ける社会の
歪な構造が明らかになる。