悪役令嬢セシリアに転生し、断罪の瞬間に目覚めた田上レイ。
セシリアとなったレイは、帝都の聖道院にて反省の祈りを捧げるべく、軟禁状態のお飾り聖女となっていた。
しかし、前世ではブラック企業で過労死したレイにとって、三食昼寝付きの祈りの日々は天国のよう。
悪役令嬢になったことなど気にせず、毎日を幸せいっぱいに過ごしていたある日、聖道院に騎士団から淫魔グランチェを捕獲したとの知らせが入る。
グランチェは「千年に一人の美男子」と称されるファロティエのカイルを誘拐し、廃虚の塔に幽閉したままだという。
みなが出払っており、聖道院に残っている聖女はセシリア(レイ)一人。
嫌々ながらもカイルを迎えに行くことに。
塔内で眠っているカイルがあまりに美しくて、その顔をつい見つめていたら、目覚めたカイルと目が合ってしまう。
その瞬間、カイルにかけられた淫魔の呪いが発動してしまい……!?
「聖女様、申し訳ありません。貴女を……抱かせて下さい!」
レイの虜となったカイルは、レイを見るたび欲情を抑えられない。
レイを求めるカイルの気持ちは、淫魔の呪いのせいなのか、それとも……?
『抱かせて下さい聖女様!~年下美男子と性愛の呪い~【完全版】2』には「あなたが灯す光のように」~「ずっと、あなたと共に」を収録