テレビ朝日系でドラマ化(主演:高橋克典)された人気作『特命係長 只野仁』のエピソードゼロ。大手広告会社 電王堂・会長からの特命であらゆるトラブルを鮮やかに解決へと導く特命係長 只野仁はいかに誕生したのか。物語は90年代初頭にさかのぼる。1990年、東京――まさに狂乱の時代。バブル真っ只中に只野は特命社員として電王堂に入社。昼はダメ男を演じ、夜は指南役の森葉と特命をこなしていた。バブル期では、持っている人と持ってない人の二極化になっていた。持っている側のその資産は膨らむ一方で持っていない側はカヤの外だった。電王堂第5営業部、入部 進は持っていない側の人間で、持っている側への嫉妬や妬みはすさまじく、殺意すら抱くほどだった。そんな彼がとうとう、学生時代からの友人で資産家の息子を手にかけようとしていた。■目次■第112話 なりすまし 前編第113話 なりすまし 後編第114話 仮面 前編第115話 仮面 中編第116話 仮面 後編第117話 株長者地味課長 前編第118話 株長者地味課長 中編