「彼から聞いていない?実は私も妊娠しているの」
レイチェルと大富豪の夫ジャックの仲は冷えきっていた。度重なる流産を怖れ、寝室を別にするようになって2年。仕事人間のジャックも外で過ごす時間が長くなる一方だった。彼とまた愛しあえる日は、きっともうこないんだわ……。そんなある日、かつて夫の会社に勤めていた女性が現れ、自分はジャックの愛人だと豪語しつつ、得意げに言い放った。「妊娠したの。早く離婚して、彼に父親になるチャンスをあげて」ああ、愛する夫を失わないために、私はいったいどうすれば?レイチェルはとっさに返した。「実は私も妊娠しているの」
*本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。