あらすじいつかこの男を棄ててやる──不幸な生い立ちにめげず、かつての使用人で今や大富豪、伯爵にまで上り詰めたウェドとの恋を叶えたアニエス・フェルナン夫人は、この国の女性たちの憧れだ。だがそれは、彼女にとって虚構の生活。かつて、アニエスは公爵だった前夫の死後、濡れ衣を着せられ屋敷を追い出されたところをウェドに攫われた。「今日からお嬢様の主人は私です」ずっと見下していた男に初めての体を奪われ、病的な愛を幾度も刻まれる。あなたは私のモノだと悦に入る彼を見て、いつか手酷く捨ててやる、そう思うのに身体は快楽に蝕まれていく。そしてついに、アニエスはウェドに愛していると嘘を告げ……?