ロシアによるウクライナ侵攻や、パレスチナ自治区ガザ地区でのハマスとイスラエルの戦闘など世界で戦火は絶えない。壮絶な敗戦を経験した日本は、その反省から平和国家の道を歩んだ。まがりなりにも80年近く平和が続いているが、私を含め日本のどれほどの人々が、ウクライナやガザの地獄を自分自身に重ねることができるだろうか。そして戦争する日本を想像できるだろうか。本書は、日本が再び戦争をしないため多角的に戦争とはなにかを理解してもらえる構成にしている。戦争を知らない世代の道しるべとなり、世界に誇れる平和国家実現の一助となると確信している。(はじめにより)