「ねえ、助け合ってみない? 僕たち。」死後も小説を書き続ける作家・響は、自分の死因が分からないままこの世に留まっている。孤独な響のことが視えるのは、古道具屋「美蔵堂」の店主・類だけ。どこか謎めいた彼は、霊を引き寄せやすい体質で……。唯一無二の関係になった二人のもとには、今日も怪異が訪れる。曰くつきの青年達がおりなすホラー短編集、第一弾!====主な登場人物====長月響(ながつき・きょう)作家。自分の死因がわからない幽霊だが、今も執筆の仕事を続けている。御蔵坂類(みくらざか・るい)古道具屋「美蔵堂」の店主で、響の友人。霊感があり、響のことが視える。