豊かな原油を有する中東の小国・ナファド。大学研究員の瑞紀は離宮に軟禁され、第一王子・ハーフィズに、昼夜も召使たちの目もはばからず、その怒張をくわえ込まされ続けていた。それは、恋愛経験も乏しく地味な印象の瑞紀に興味を抱いたハーフィズの帰国直前の戯れのはずだった。ところが、反論のしようもな いほど蕩けさせてなお頑なな瑞紀の態度が、王位継承者として誇り高く、かつ傲慢に生きてきたハーフィズの逆鱗に触れ、拉致されてしまう。王子の心の本質を垣間見ながらも、心の伴わない関係に瑞紀の心身のダメージは増していくが…。