あらすじ保元の乱で父為義と共に上皇方につき惨敗した為朝は捕らえられ、肘を抜かれて伊豆大島へ流された。妻の白縫や郎党たちも辿り着き大島を制圧した為朝だったが、都では一族の大半を誅殺した兄義朝が孤立を深め、新たな戦乱の兆しが見えた。為朝の帰洛を促す藤原信西の使者も訪れたが、戦いをたくらむ為朝は、南の島琉球を目ざして出奔した――。不運の剛将為朝の生涯を、絢爛豪華の戦乱絵巻に描く名作歴史大作。