悪女セラフィナの手により過去へと回帰した魔法使いアーヴェル。その記憶を活かし、幼いセラフィナを真っ当に育て上げて彼女の運命を変えようとしたものの、どうしても兄ショウの死を回避することはできなかった。三度目となる過去への回帰で、アーヴェルはついに中央の皇帝一家に反旗を翻す。全員が幸せになる唯一の道――ショウを皇帝にすることを目指して。反乱が進むにつれ、それぞれの思惑やセラフィナの生家であるシャドウストーン家の呪いなどが次第に明らかになり……?魔法と呪い、愛と憎しみ、そして過去と現在。すべてのものが交わる中で、何度も時を繰り返したアーヴェルたちが最後にたどりついた未来とは――?