新シリーズ「ビジュアルガイド+C(カルチャー)」の第一弾として
温泉マニアならではのディープなつげ義春評論が登場。
『ねじ式』『ゲンセンカン主人』など、
シュールで独特な作品で人気を博した漫画家・つげ義春。
彼は一時期、時代から取り残され、
侘しく寂れている「ひなびた温泉」に憑かれたように惹かれ、
ペン画や写真、紀行文などでその魅力を発表した。
それらの風景の、何がそれほどまで彼を夢中にさせたのか?
つげ義春にとって「ひなびた温泉」とは、一体何だったのか?
「ひなびた温泉」というマニアックな切り口で
つげ義春の人物像に迫ります。
本書には、20点を超えるつげ作品のイラストに加えて、
写真家・マキエマキによる、つげ義春作品をモチーフとした、
「つげ義春を巡る旅」シリーズのセルフポートレイト作品も多数掲載しました。
また、後半パートでは温泉研究家の著者による写真とともに
実在する「つげ義春的・ひなびた温泉」の魅力と楽しみ方を紹介。
マニア納得のディープな評論と、どこか不気味でクセになるつげ作品のイラスト、
そして、つげ作品の世界観をズバリ表現した数々の写真を通して
めくるめくつげワールドをご堪能ください。