アデライン帝国の第三王女でありながら、不吉の象徴とされる赤い瞳を持って生まれたリディア。母と共に城を追い出された後、母が病で亡くなり、今はひとりで平民として暮らしていた。そんなある日、リディアは城へ呼びだされ、王から「エルファランド王に嫁ぎ、その命を奪ってこい」と命令を受ける。アデライン帝国は隣国・エルファランド王国との戦いに敗れたばかりだった。王はリディアを刺客として利用しようと目論んだのだ。『伴侶を殺さなければ3カ月で死に至る呪い』をかけられたリディアは断ることもできず、毒の入った小瓶を隠し持ちエルファランドへ。しかしエルファランド王はすでに王妃を娶っており、リディアは宰相・アレクシスへと下賜されてしまった。リディアは『伴侶』となったアレクシスを誘惑しようとするが、不健康そのものの身体から王女として育てられた女ではないことを見破られてしまい……。