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2020年2月に出版した同書名の続編。
コロナによる特例措置のゼロゼロ融資の返済が始まり、少なからぬ中小企業が経営の苦境に立たされている。需要の縮減、原材料費、人件費の上昇により、収支計画は赤字が続く。だが、今後は政府による特例措置には期待できず、銀行はまさに「事業性評価」を厳しく求めてくる。
こうした経営環境において、中小企業に唯一残された経営改善策は、自社の「強み」をどのように「(ニッチな)機会」と掛け合わせ、固有の積極戦略を構築するかにかかっている。
本書は、前書に続き、破局のシナリオ→クロスSWOT分析→「強み拡大・展開」戦略構築→経営改善計画→アクションプランという一連のメソッドと実例を示したものである。企業の伴走支援を担う会計事務所、経営コンサルタント、社労士、銀行員、それて当事者である企業経営者・後継者必読である。前書と重複する部分も少なく、両書とも実例を示して解説した極めてわかりやすいテキストである。