無一文から2兆円企業へ――ドン・キホーテを成功に導いた「運」の極意三十四期連続で増収増益を成し遂げ、売上二兆円のドン・キホーテ。無一文から日本を代表する創業経営者へ――そんな大成功の裏には「運」の存在があった。私は「運任せ」という言葉が嫌いだ。自らの運をコントロールし、人生を切り拓け。生涯をかけて学んだ、人生とビジネスにおける「勝利の法則」を惜しみなく伝授する!●「はじめに」より今でも私は自分の身の上話をすると、多くの人から、「安田さんは本当に運が強いですね」などとよく言われる。だが、私自身は特別に運が強いわけではない。災難を招いた「不運」を、「幸運」に変える力が強いのだ。私は、人によって運の総量そのものに大差はないと考えている。現実を見れば、明らかに運のいい人とそうでない人はいるだろう。しかし、それは与えられた運をどう使ったかという違いに過ぎない。すなわち、運のいい人とは「運を使い切れる人」であり、運の悪い人は「運を使い切れない人」あるいは「使いこなせない人」だと言える。詳しくは本文で説明するが、運を良くする行為、悪くする行為は必ずある。例えば、不運の時の悪あがき(第二章)や、他罰的な言動(第四章)は、運を著しく落とす要因となる。つまり、運は自分自身でコントロール可能なものなのだ。「人生の指南書として、常に傍に置いておきたい」(北尾吉孝・SBIホールディングス会長兼社長)「あなたは『主語の転換』できますか?」(テリー伊藤)