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デッサンは美術を学ぶ人にとって必要なテクニックであり、多数の本が出ています。
しかしデッサンの多くは「鉛筆」画や「木炭」画であり(実際にデッサンに使用される道具は多岐にわたり、ペン、色鉛筆、パステル、クレヨンなども使用する)、これを「色鉛筆」に置き換えたときに、同じように、形体や質感を表現したり、明暗を表現したりするテクニックそのものが違います。
色鉛筆は誰でも入手しやすい基本的な画材でありつつも、デッサンとは結びつきにくい。それは、色でデッサンをするのが色鉛筆画ではあるが、色鉛筆があくまで色を塗る画材と考えられているからだと思います。
ポイントは、デッサンの上手な美大生が、色鉛筆のデッサンも上手とは言えないのが現実ということ。
そこで、「色鉛筆」のデッサンのテクニックを、この美大生や、描くことを仕事としている人への、新しいデッサン技術書としての提案をこの本は考えています。
色鉛筆でどこまでデッサン力を上げることができるかをテーマです。