あらすじ「私もう、幸せになってもいいの…?」カイの溺愛に溶かされていく千代。だが…島の外では本当は何が起こっている…!?――時はふた昔ほど前、まだ携帯電話もない時代。千代の住むこの島では、富小路家という一族が強権をふるっている。せめて弟妹だけでもこんな島から出してあげたい…そう願っていた千代はある日「富小路家の恐ろしい長男・カイが留学から帰ってきた」と知って捨て身のプロポーズを計画する。だがカイは、そんな求婚を受け入れるばかりか「愛を諦めていた俺に、花嫁候補が現れるだなんて」と千代に執心し、熱心に愛し始めて──打算から始まるロマンスが、閉ざされた島に波乱をもたらす…!