あらすじKubernetesを使っている際、SecretリソースにパスワードやAPIトークン、クラウドへの接続情報などを格納してPodに渡すことが多くなります。しかし、SecretリソースのYAMLに含まれるのは、Base64エンコードしただけの文字列です。平文と変わらないセキュリティレベルのため、Gitリポジトリに入れてしまうのは危険です。ではどうやってこのSecretリソースを安全に管理するか、そこで役に立つのが、HashiCorp Vaultです。HashiCorp Vaultはアイデンティティベースのシークレットマネジメントシステムで、Kubernetesをはじめ様々な基盤と連携させ、パスワードやクラウドへの接続情報といった機密情報を安全に、効率よく管理できるOSSです。本書では、HashiCorp VaultとKubernetesを連携させ、誰もが悩むSecret管理を安全に、しかも簡単に運用できることを解説しています。