あらすじ日本の戦後史をいろどった様々な事件に立ち会った人々の視点を自由自在に乗り換えていく語りが高く評価され、第56回谷崎潤一郎賞に輝いた『日本蒙昧前史』から4年。パンダ来日、人気俳優同士の不可解な結婚、中東危機によるオイルショック……語りのスタイルはそのままに、著者の筆先は新たな事象にもぐりこんで「あの時代」を描き出していく。著者みずから「ライフワーク」と公言する、疾走感あふれる叙事的長篇、待望の第二弾。