大人の女性は、自分の体や性、セックスのことをどれくらい「ちゃんと」わかっているのだろう?性にまつわる情報は溢れているが、その多くは男性主体の文化で発信されてきたもので、科学的根拠にも乏しい。女性が性についてオープンに語ることはいまだ難しく、何がほんとうに正しいのかは、大人になってもわからないままだ。著者エミリー・ナゴスキーは、TEDトークの再生回数数百万回、Netflixのオリジナル・ドキュメンタリー・シリーズ「快楽の原則」への出演などで知られる米国の人気性教育者。「女性の体・性・快楽についての正しい知識を女性の手に取り戻そう」と呼びかけ、あらゆる疑問やモヤモヤをやさしく、わかりやすく解きほぐす。その根拠となるのは科学だ。本書は、これまでオープンに語られてこなかった、女性の体と性にまつわる科学的な事実を、研究結果や事例を用いて詳らかにする。なんとなく信じてきた、あれもこれも嘘だったことがわかり、目から鱗は必至だ。そして、自分の体について正しい知識を持つことは、決して性だけの話にとどまらず、女性の尊厳やアイデンティティーに関わる「自分ごと」の問題なのだということに気づくだろう。その知識は、すべての女性ひとりひとりの自信や力につながり、ありのままの自分を愛するための豊かな土壌になるはずだ。私たちのほんとうの「セクシュアル・ウェルネス」(性の健康)は、そこからはじまる。