リュシエンヌ王女の影武者を務めるルシール。国王派と議会派に割れた国で和平を務めるため、議会派筆頭の貴族、ベランジェとリュシエンヌ王女の婚姻が進められるが、リュシエンヌ王女は既に恋人がいたのだった。「お願いルシール、私と替わって」かくしてリュシエンヌの代わりにベランジェと婚姻を結ぶが、正体が割れてしまい、このままでは国王派の不義を大義名分に戦争がはじまってしまうと脅されるルシール。ベランジェにひどい仕打ちを繰り返されるが、彼の瞳の奥には優しさが宿っていた。真っ二つに割れた国で行われる影武者の婚姻の行く末は。