大量の情報があふれている現代において、「必要な情報をできるだけ早く、効果的に頭に叩き込みたい」と考える人は多いでしょう。しかし、せっかく学んだことをすぐに忘れてしまったり、覚えたはずなのに身についていなかったり、なかなか実践できないという人も多くいます。そんな人のために、スタンフォード大学・オンラインスクール校長が、脳科学と心理学に基づく効果的なインプット方法について紹介します。インプットに関する情報はたくさんあふれていますが、その中には科学的根拠がないものも。本書では、最新の脳科学と心理学に裏打ちされた方法の中で、特に効果が高くて、すぐにでも実践できるものを厳選して解説しています。例えば、次のインプット法のリストをご覧ください。・本を読むときは「つまみ読み」から始める・記憶を定着させるためには繰り返し読み直す・YouTube動画で学ぶときは字幕付きで見る・ポッドキャストは1.5倍速までがおすすめ・メモやノートは手書きでとる・始める前に前回学んだことを思い出すどれも多くの人たちが実践している日常的なインプット法です。しかし、後ほどお話しするように、これら6つの学び方のうち、科学が明かした正解はたったの3つ。他は、思ったほどの効果が確認されていません。この本では、他にもたくさんのインプット方法を科学的に吟味して、脳や心のメカニズムを最大限に生かしたインプット法をわかりやすく説明していきます。■目次●第1章 脳はどうやってインプットしているのか?●第2章 脳を最大限エンゲージする「読むインプット」●第3章 現代を生き抜く力! マルチメディアでの学習法●第4章 脳に焼き付く記憶メソッド●第5章 インプットの質を上げるモチベーション管理●第6章 スタンフォード式AI時代の情報の見分け方■著者 星友啓スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長/哲学博士/ EdTechコンサル タント1977年東京生まれ。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。その後渡米し、Texas A&M大学哲学修士、スタンフォード大学哲学博士課程修了。同大学哲学部講師として論理学で教鞭をとりながら、スタンフォード・オンラインハ イスクールスタートアッププロジェクトに参加。2016年より校長に就任。現職の 傍ら、哲学、論理学、リーダーシップの講義活動や、米国、アジアにむけて、教育 及び教育関連テクノロジー(EdTech)のコンサルティングにも取り組む。著書に『スタンフォード式 生き抜く力』(ダイヤモンド社)、『脳科学が明かした! 結果が出る最強の勉強法』(光文社)、『全米トップ校が教える自己肯定感の育て方』 『脳を活かすスマホ術』(いずれも朝日新聞出版)、『スタンフォードが中高生に教えていること』『「ダメ子育て」を科学が変える! 全米トップ校が親に教える57のこと』(いずれもSBクリエイティブ)がある。