日本のプロダクト開発において、プロダクトマネジメントの重要性がより注目され、その需要は高まり続けています。プロダクトの継続的な成功にはプロダクトマネージャーの存在が欠かせませんが、現場ではまだまだプロダクトマネージャー不足なのが実態です。
UX実践者として培ったユーザー重視の高い技術と能力は、優れたプロダクトマネジメントを行ううえでも必要不可欠なスキルであると言われています。本書は、それらのUXスキルを強みとして、どうPMの世界へ踏み出すか。実際にどういった仕事が待っているのか。PMの1日の過ごし方はどんな風か。プロダクト開発チームとより良い協働関係を築くにはどう振る舞えば良いかなどなど、「PMについて知りたい」「PMになりたい」と考えたときに役立つ実践的なノウハウが詰まっています。プロダクトマネージャーへのキャリアチェンジを考えているUX実践者(UXデザイナー、リサーチャー、エンジニア)、あるいはともに働くUX担当者の能力をもっと伸ばしたいと考えるプロダクトマネージャーにとっても必読の一冊です。
UXの専門知識を持ち、技術やビジネスの側面からプロダクトを総合的に考えることができる人材はプロダクトマネジメントにおいて不可欠だ。本書は、UXからプロダクトマネジメントへのキャリア転身に興味を持つ方々の新たな可能性を探るため、そしてさらなる挑戦を進めるための実践的なガイドとなるであろう。
─及川卓也 「監訳者まえがき」より