ミスが多い、集中力が続かない、癇癪を起こす、先のばし癖……
もしかしてその裏には「トラウマ」が隠れているかもしれません。
毒親問題や性被害など、過去に受けたトラウマは本人が想像している以上に、今の性格や言動に影響を及ぼします。
・自分の意志を伝えることが苦手、そもそも自分の感情が分からない
・無条件に相手の言いなりになってしまう
・他者が自分を非難・攻撃していると思い疑心暗鬼になる
・他者と親しい関係を結べない
・恋人や配偶者にきつく当たってしまう
など、人間関係の構築にもトラウマが関連していることがあります。
トラウマ関連疾患の「複雑性PTSD」が、2019年に世界保健機関(WHO)の定める疾病分類『ICD-11』に登録されるなど、トラウマによりもたらされる症状や治療法は徐々に明らかになってきています。
過去を変えることはできませんが、治療をすることで生きづらさを抱える現在、そして未来を変えていくことは可能です。
同書ではトラウマにより現れる症状や治療法、そして回復までの過程を分かりやすく解説。自分や身近な大切な人が症状に悩んでいる…そんな人にとっても入門書となる一冊です。