自分の言葉で物語を紡いでみたいと考えているすべての人へ。「活版印刷三日月堂」など人気シリーズを数々手掛ける著者が贈る魅力的なショートストーリーの書き方入門書!星が空にまたたき、町が寝しずまったら、言葉の舟を空に浮かべる。人に聞かれたら壊れてしまいそうな言葉をのせる。だれも責めない、子どものころの夢のような、脆い砂糖菓子のような言葉をのせる。力のない、役に立たない、でも、僕にとっていつわりがないと思える言葉を。そのためだけに生きている。(プロローグより)おはなし作りは、道具もなにも必要のない、ひとりきりで、どこででもできる究極の遊びです。おはなしのなかなら好きなことができます。自由に楽しんで大丈夫。 (ほしおさなえ) 【内容紹介】活版印刷や和紙、金継ぎ、和菓子などの伝統文化を題材としたおはなしを執筆する一方で、自身の活動としてX(旧Twitter)で140字の短いおはなしを10年以上発表してきたほしおさん。その発表と並行して、カルチャーセンターでの140字小説講座や、大学での創作講座、140字小説のコンテストの設立など、多くの方に140字小説を広める活動も行ってきました。本書は、そんなほしおさんがこれまで講座等で教えてきた140字小説の構成の組み立て方や書き方のポイントに加え、ほしおさん自身の作品がどのように生まれたか、コンテスト入賞者の方の作品がどのように優れているのかなどの解説も盛り込んでいます。どのようにすればより魅力的なおはなしが書けるようになるのか。たくさんのおはなしを紡ぎ、そしてその書き方を教えてきたほしおさんだからこそ伝えられる創作のヒントがたくさん。これから創作を始めたいというすべての人へ贈る、実用的で想いのこもった一冊です。