あらすじ競輪とは切っても切り離せないもの、それは「ライン」 個人競技でありながらも、時には勝利のために協力し合うチーム競技の側面も持ち合わせる特殊なスポーツである。 背中を押してくれた父のため、一日でも早く頂点へと駆けあがりたい藤野海にとって、自分よりもチームを優先するといったことは大きな悩みであった。 慣例と自分の気持ちで葛藤する海の取った選択とは――