あらすじ高校生の浦井みなとは、友人に連れられ、ヤバいモノが出るという噂の廃ビルを訪れる。おそるおそる屋上まで行くと、そこにいたのは幽霊――ではなく、はだけた服にブランドもののアクセサリーを身につけている男がタバコをふかしながら笑っていた。社会のどこにも属していない彼には家も名前もないらしい。そんな名無しの彼を、みなとは“なな”と呼んだ。名付けられたことを嬉しそうにしてキスをしてくる掴みどころのない“なな”に、みなとは心を持っていかれて――。