度重なる重税や貴族の横暴に激怒した民衆の革命によって、ブリテンの第二皇子であるアーサー=ペンドラゴンは処刑された。
しかし気がついたら、五年前に巻き戻っていた!?
ギロチンから逃れるにはどうすれば良いのか……?
悩んでいた彼が何とはなしに、メイドに親切にすると脳内に不思議な声が響く。
『善行ポイントが加算されました。未来がわずかに変動いたします』
その声を救いと知ったアーサーは己が命のために人々に優しく接していく。
すると、周りの人々は下心ありきのアーサーの行動すべてを好意的に解釈し始める。
知ったかぶりをすれば聡明だと持て囃され、保身をすれば思慮深いと言われ、失敗をすればこれはブラフだと勘ぐられる。
勘違いが勘違いを呼び、アーサーの評価はうなぎのぼりに上がり続ける。
己が命のために、民衆に……そして世界に媚を売りまくる、小心者で小者の少し調子乗りなポンコツ皇子のやり直し物語が始まる!!