主人公のタマミが、夫と小学生の息子とともにこの街に引っ越してきて1年。最近の悩みは、「家から物がなくなること」。お気に入りの傘や絵本が忽然となくなるのだ。その後、何者かによる嫌がらせが頻発するように。びんを投げ込まれたり、ドアに「死ね」とスプレーで落書きをされたり、息子が車に轢かれそうになり怪我をしたり・・・どんどんエスカレートしていくことを肌で感じ、恐怖を感じるタマミのもとに「殺してやる」というショートメッセージまで来て――。とうとう、泥棒に入った犯人と鉢合わせしたが、相手はママ友のひとりで――。