【内容紹介】
最大の差別化は「人への投資」である。「人的資本経営」をドライブする次世代リーダーの養成機関、「企業内ビジネススクール」!
企業における人材育成の新しいステージが始まった。「人的資本経営」の時代、従来のOJTやOff-JT、社内研修、ビジネススクールへの派遣などでは、差別化された人材を育てることに限界が生じている。
本書は、BBT大学・大学院(学長:大前研一)を運営し、年間1000社の上場企業への研修提供も行うAoba-BBT代表である著者が、人材育成のソリューションとして、社内に次世代経営人材を育成する「企業内ビジネススクール」の設置を提唱する。
【著者紹介】
[著]柴田 巌(しばた・いわお)
株式会社Aoba-BBT 代表取締役社長
京都大学工学部、同大学院で工学学士・修士を取得。その後、多角的な視野を獲得するために、英国London School of Economicsにて経済学修士、米国Northwestern大学Kellogg Graduate School of ManagementでMBAを取得。京都、ロンドン、シカゴでの生活と学びを通じて、都市、テクノロジー、ビジネス、政治経済地理等の社会科学を横断する独自の視点を磨く。
経営のプロフェッショナルとしては、IT系コンサルティングAndersen Consulting(現アクセンチュア)、経営戦略コンサルティングBooz Allen & Hamilton、大前・アンド・アソシエーツに勤務。1998年5月、日本におけるインターネット時代を見据えてネットスーパーの先駆けである株式会社エブリデイ・ドット・コムを大前研一と共同創業し、代表取締役に就任。その後、民事再生企業の再建(オレンジライフ株式会社)や料理宅配の先駆けとなる株式会社旬工房の経営者として事業を黒字化に導く。
教育界においても、日本の教育に革新をもたらすべく、大前研一が創業した株式会社ビジネス・ブレークスルーの代表取締役社長に2018年就任。同社の大学院教授も歴任。また、2013年からはアオバジャパン・インターナショナルスクールの経営に参画し、日本最大規模の国際バカロレア認定校へ成長。同校以外の複数のインターナショナルスクールの経営に参画し、幼小中高の一貫校を通じて世界標準の教育の国内普及に努める。
株式会社Aoba-BBTは現在、アオバジャパン・インターナショナルスクールで培った国際教育事業と、若手社会人から経営層に至るまでを対象としたリカレント教育を主軸とする「知のネットワークは人間の能力を無限に伸ばす」というミッションの下、インターナショナルスクール、企業研修、オンライン大学・大学院(MBA)など多様な教育サービスを提供しており、その業績は日々拡大している。著書に『未来をつくる大学経営戦略』(プレジデント社)がある。
【目次抜粋】
■はじめに|企業における人材育成の新しいステージが始まった
■第1章|「人的資本経営」の時代に、次世代人材育成が急がれる理由
1:「人的資本」の観点で俯瞰する経営環境の変化
2:「次世代人材の育成」は経営者がコミットすべき時代
◎対談:岩谷直幸(マッキンゼー・アンド・カンパニー/シニアパートナー・日本代表)
■第2章|次世代人材育成のソリューションとしての「企業内ビジネススクール」
1:なぜ「企業内ビジネススクール」を設置する必要があるのか
2:「誰と学ぶか」「どのように学ぶか」が学習効果を大きく左右する
3:生涯学び続けなくてはならない時代の人材育成のポイント
◎対談:大嶋淳俊(国立大学法人 宇都宮大学 データサイエンス経営学部/教授)
■第3章|Aoba-BBTが提案する「企業内ビジネススクール」の設計
1:企業内ビジネススクールのつくり方
2:企業内ビジネススクール設立のロードマップ
3:Aoba‐BBTが提案した企業内ビジネススクールの事例
Aoba‐BBTの事例/事例(1)サービス業(経営管理サービス)/事例(2)製造業(化学品)
■第4章|次世代人材育成のフロントランナーとの議論
◎対談:後藤真一(マース ジャパン リミテッド/社長)
◎対談:伊藤羊一(LINEヤフーアカデミア/学長)
◎対談:杖村修司(株式会社北國フィナンシャルホールディングス/代表取締役社長)