私を冷たく見捨てた公爵に、この子を奪われたくない――
ルイーズは祖父母の遺灰を埋葬するため、シチリアを訪れた。10年前、18歳だった彼女はこの地で忘れえぬ過ちをおかした――1400年続く公爵家の若き当主、シーザー・ファルコナリと。二人は愛し合っていると信じ、ルイーズは彼に純潔を捧げたが、翌朝、当主を誘惑したと周囲から断罪され、村を追われたのだった。彼からの連絡はなく、だからルイーズもその後のことは伝えていない。もう二度と会うことはないと思っていたのに、まさか、遺灰の埋葬に彼の許可をもらわないといけないなんて……。10年ぶりに会うシーザーは、鋭いまなざしと言葉で彼女を凍りつかせた!「ぼくたちの息子も、連れてきているのか?」
■《特選ペニー・ジョーダン》より、ドラマティックなシークレットベビー物語をお贈りします。作者が生涯最後に描いた本作は、ロマンス小説家として駆け抜けた30余年の集大成とも言える傑作です。
*本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。