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死後見つかった心に響く「いのち」の遺句集。
「死ぬまでにもう一冊出したい」生前こう語っていた瀬戸内寂聴氏。
死後、寂庵の書斎からおびただしい数の句稿が見つかった。
“小説とちがい、私にとっては俳句は無責任な愉しみだけを与えてくれるので今では無二の友になりました。死ぬまでつづけるつもりです。”
(95歳のとき知人にあてた手紙より)
晩年の心の友であり、創作に注力していた俳句。万人の心に響く「いのち」の遺句集。
“先生が亡くなった後に、書斎を片付けていると原稿用紙のすみっこ、ノート、切り抜いた新聞の端っこ、メモ用紙に先生の文字で俳句がかかれていた。こうして、先生は仕事の合間や、ふといい俳句がうまれたときに書き残していた。”
(瀬尾まなほ 瀬戸内寂聴元秘書)