遥か昔、まだ人間と妖怪が共に暮らしていた時代。とある村に一人の男子がいた。その村には大きな神社があり、彼はそこの巫女をしている鬼に心惹かれていた。鬼巫女は長い年月を生きていたが、若く美しい見た目をしていた。彼には家族がおらず、1人寂しい日々を過ごしていたが、唯一の心の支えがこの叶わぬ恋だった。人間と異種族の壁、身分の差に悶々とした日々を過ごしていた。この村では一つの風習があった。それは、生贄の儀式。50年に一度、若い男を鬼巫女に捧げる。選ばれた男は干からびてしまう。こうやって村は繁栄を約束されてきた。そして、今年は彼に白羽の矢が立ったのだった。鬼巫女の目の差分を同時収録。お好きな方でも、両方でもお楽しみください。---※本作品は、原作の本文・画像等を、権利者様から許諾を頂いております。(C)どろっぷす!/キツネコパンダヌキ懐胎鬼譚-鬼巫女----