ラウルは、ルイズからルイを全身全霊で愛していると告白され、限りなく傷つき、速やかに自殺できる機会を求めて、ボーフォール公のアフリカ遠征に加わる。アトスは別れの挨拶に来た息子を見て、ふたたび会えることはないだろうと理解した。ルイはダルタニャンにフーケを捕えさせ、実権は完全にコルベールの手に渡った。ルイはまたダルタニャンに、ベル・イール・アン・メールの接収を命じた。アラミスとポルトスが要塞に立てこもっていることを知ったダルタニャンは、ルイの意向に反して二人を逃がしてやる計画を立てる。最後には二人の特赦を得ることができたが、激戦でポルトスは死に、アラミスはバイヨンヌに逃亡した。アトスはアフリカで息子が死んだことを知ると、もはやそれ以上生き長らえることができなかった。4年後、アラメダ公爵となったアラミスは、スペインとフランスの友好に尽力しダルタニャンとの再会を果たした。ダルタニャンは、ついにフランス元帥の指揮杖を与えられる。彼はオランダ軍との戦いで数多くの勝利を収め、ルイに無敵王の名を贈った。だがついに最期は訪れる。ダルタニャンは戦場で敵の銃弾に胸を撃たれ、百合の花の刺繍のある元帥杖を手に、アトス、ポルトス、アラミスに呼びかけながら、倒れたのであった。