27歳の魔女オデットは魔人討伐(本当は討伐できてない)の褒章で、無理やり16歳の王子クリストフと結婚させられることになった。
(11歳差は犯罪だわー。式が終わったら逃げよ…)そんなことを思いながら迎えた結婚式に
「ほーほほほほほほ!! ようやく決着をつける時ねオデット!!」
突如、姉妹弟子である魔女のサーリアが高笑いしながらほうきに乗って飛び込んできた。と思ったら、オデットの足元に複数の魔法陣が展開される。
その魔法のせいでオデットは、夫となるクリストフの目の前で七歳児の姿に変えられてしまったのだ!
クリストフは「オデットが大人になるまで気長に待つからねー」なんて能天気なことを言いながら、とことん甘やかしてくる。
式のあとに逃亡する気満々だったのに、クリストフとの生活が快適すぎて元の生活には戻れないっ!
しかも体が小さくなったことで魔力もほとんどなくなってしまったオデット。魔物や魔人に対抗できるのは魔法使いと魔女だけなのに、これでは人間を護れないと頭を抱えていた。そんな彼女に追い打ちをかけるように、各地で魔人の封印が解かれはじめているという情報が舞い込んできて――。
これは幼女化した天才魔女と、そんな魔女を可愛がりたくて仕方がない王子様のお話。
書下ろし番外編では、その後の小話を追加しています。