若くして管理職をつとめる柏木は、最近入った同世代の新人・黒瀬に手を焼いていた。無愛想かつドライな態度で職場で浮き気味の彼に、どう声をかけたものかと悩む日々。柏木は溜まったストレスを発散するため日課のジムへ向かう。すると、見慣れぬイケメンが女性に囲まれていた。“涼”と呼ばれた彼はなじみのトレーナーの大学の後輩らしく、流れで三人で飲みに行くことに。話も弾み、疲れもあいまって酔いつぶれてしまった柏木は、帰りがけ寝ぼけ眼で見上げた涼の背中に、なぜか既視感を覚え――?秘密を抱えた部下とトラウマ持ちな世話焼き上司の、十三年越しの恋のつづき。(単話版 第1話)