王妃になっても幸せにはなれない。彼が私の愛を拒み続けている限りは。
シドニーは30歳の誕生日に突然現れたハリールから求婚され、動転した。学生時代、彼とは固い友情で結ばれていた。引っ込み思案の彼女を異国の王子ハリールはいつも励まし、勇気づけてくれた。やがて感謝の想いは恋心へと変わり、5年前、王位継承のため帰国するハリールについに愛を告げた。だがなぜか彼は冷たく拒絶し、絶縁を言い渡して去ったのだ。まだあのときの傷さえ癒えていないのに……。シドニーは求婚を一蹴するが、2週間だけ滞在してはと誘われ、思わず心が揺れる──ハリールの密かな企みにも気づかずに。
■大スター作家ダニー・コリンズ推しの方におすすめのスター作家、ジャッキー・アシェンデンが描く、ドキドキが止まらない熱いロイヤル・ロマンス! お互いが30歳になって独身なら結婚する──食卓のナプキンに走り書きした“誓約書”が本物になるなんて。