侯爵令嬢のアリアは、自分の実妹と婚約者(公爵令息)がベッドで浮気をしている現場に遭遇してしまう。
生々しく絡み合っていた様子を見られたのに、婚約者は悪びれるどころか、アリアを「顔と胸だけが取り柄のマグロ女」だと罵った。
悔しくて思わず部屋を飛び出し泣きながら歩いていると、婚約者の弟のカイエンと会った。
普段から慕ってくれていていつでも優しくしてれるカイエンに慰められ、つい「マグロ女と言われたが、触られても痛いだけだった」と泣いていた理由をカイエンに打ち明けてしまう……。
「僕がっ、アリア嬢が、ま、……マグロなんかじゃないって証明してみせるから!」
幼い頃から将来の弟として仲良くしてきたカイエンにまさかの提案をされ戸惑う。
しかし、クズな婚約者への腹立ちや、もしかしたら私の身体がおかしいのではという不安と少しの好奇心からアリアは承諾してしまう。
いつもは俯きがちでおどおどしているカイエンの、甘いテクニックにすっかり蕩けてしまうアリア。
彼は兄とは違い、閨教育の授業を真面目に受け、先生からみっちり仕込まれていたそうで……。
婚約破棄する前に婚約者のプライドをへし折りたいアリアは、男を屈服させる方法を実践で教わることにしたが、カイエンの反応する様子に興奮してしまい……!?
『公爵家の落ちこぼれ次男は死ぬほどセックスが上手い(5)』には「番外編(電子書籍版書下ろし) 魔道具の乱用にご用心」(後半)を収録