母の死をきっかけに、憧れの七福商店街で暮らすようになった小学生の男の子・剣斗。剣斗のニコニコ笑顔と商店街愛で、店主のじじばばたちが活気づき、かつての「ヨボヨボ商店街」の名前は返上に。剣斗の祖父の権三郎も娘に駆け落ちされて以来、やさぐれて閉めていた食堂を再開しすっかり元気に。そんなある日、剣斗が遊びに行く途中の公園で出会った若い女性・麗子はベンチに座り込んでいた。具合が悪いのではないかと声をかけ、ちょっと疲れたという麗子に剣斗が自分で作ったパンの耳のおやつを分けてあげる。麗子は商店街で美容室を営む母の病気で一時帰郷していて、母のことは心配だが東京で自分のやってきたキャリア、この先やりたいこととの間で悩んでいた。剣斗がいっぷく食堂・権三郎の孫と知った麗子は、かつて子供の時にいっぷく食堂で食べたお子様ランチをオーダーする。権三郎と剣斗が応援する中で、麗子が出した結論は…