快活で、仲間からは悩みと無縁だとからかわれる青年、青波至童は、しかし不気味な鬼の悪夢に追われ、人々に不幸をもたらす怪異《不吉の種》が見えることに日々頭を悩ませている。良い人生の最期をむかえるためにこまめに周囲の不吉の芽を取り除き善行を重ねていたが、ある日とてつもなく巨大な『不吉の壁』に出くわす。かつてない大規模な善行のチャンスに息巻いて壁の退治に乗り出すも、そこに日本刀を携えた美しい男・津守真白が現れ、至童の行為が災いを起こしていると告げられる。さらに、人には言えない大きな秘密を抱えている至童は、何者かに呪われているようで──。千年続く陰陽師の一族の長である真白と、何者かに呪われている至童。逃れられぬ血の因果と闘う、凸凹陰陽バディアクション、開幕! 分冊版第3弾。※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。