あらすじある夜、突然襲ってきた死への誘惑。 その危険な衝動から逃れるために、著者は四国一周自転車の旅に出る。 途中、自転車が壊れるというアクシデントに見舞われてしまう。 壊れかけた自転車を漕ぎながら旅を続けるうちに、脳裏に蘇るこれまでのつらい記憶と旅の断片。 過去と現在が交錯していく中で、著者はこれまでの自分と真正面から向き合うようになっていく。 果たして無事に完走できるのか、そして、前向きな心を取り戻すことはできるのか―― 過酷だが自然豊かな四国路を舞台に、壊れかけた心の再生を綴った異色の自転車旅行記