保育士だったオメガの志貴は異世界で助けた子狼の兄・白露に花嫁だと言われ驚く。獣人が住むこの世界で黒髪に黒い目の志貴は「聖なる者」だったからだ。この一帯を統べる領主の白露から逃げた花嫁の身代わりを頼まれるが、その後志貴を正式に花嫁に迎えたいと告げられる。志貴が男でも妊娠できるオメガの体だと知られてしまったのだ。志貴は反発するが白露に対してアルファに感じるような体の疼きを覚え押し倒されてしまう。まだ誰とも恋愛すらしたことがないと怯える志貴にそれ以上は求めない白露だったが「その代わり、次の満月までにお前を口説き落とす」と宣言され――!