あらすじ水の流れに乗って、メビウスの帯となった隧道を脱出した石神井(しゃくじい)と狭(はざま)は、月と星に照らされた巨大な沼に浮上した。気を失った狭を引き摺って、湖の畔の桑畑の先にある民家に向かう石神井は、気付いた狭を伴い、裕福な稚蚕農家と見えるその家に忍び込む。\nすると部屋から美しい女性が出て来て、月明かりが届かない暗がりへと消えていった。