あらすじ「私たちには息子がいるの。名前は――」「黙れ、黙るんだ!」 生活苦にあえぐエマは、赤ん坊をかかえ絶望の淵にいた。エマが子供を望めない体と診断されたことをきっかけに、シチリア大富豪の夫ヴィンチェンツォと別居したあと、皮肉にも妊娠がわかり、夫には知らせず産んだ子だ。旅先のシチリアで嵐のような恋におち、電撃結婚したものの、誇り高い彼とは何もかもが違いすぎた。子供のためにいくばくか援助してもらえるなら、いっそ……。エマは震える足で夫のもとを訪れ、離婚を申し出た。ヴィンチェンツォは、自分に瓜二つの幼子を見つめると――。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。