“霧氷のように美しい”だなんて、私をからかっているのかしら。
手術室専属看護師長のアミリアは27歳。やりがいのある仕事と良い仲間に恵まれ、充実した毎日を送ってはいるものの、唯一、婚約者のことで気を揉んでいた。昇進と倹約には熱心だが、結婚はおろか、そもそもアミリア本人に無関心すぎるのだ。釣り好きの父に誘われた北欧への3人旅も、結局彼は父娘を残し、仕事を理由に先に帰国してしまった。もう諦めるしかないの?そんなとき旅先で出会ったのが、ハンサムな医師ギデオンだった。父と同じ釣り好きで話は弾み、気遣いのできる穏やかな彼に、アミリアは急速に惹かれていく。でも……私には婚約者がいるわ。お見通しだと言わんばかりに彼が呟いた。「僕と結婚すればいい」
■優しく穏やかな作風で読む者の心を癒やしてくれる、唯一無二の大スター作家ベティ・ニールズ。まったく古さを感じさせない、初期の珠玉作をお楽しみください。ヒーローをひと目見たときから、胸の高鳴りを覚えたヒロインは、それが恋とも知らずに……。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。