公爵令嬢アデリナ・フリーデルは、幼い頃にお茶会で出会った公爵家の嫡男ルドガー・ブライトナーに一目惚れし、父に泣きついて強引にルドガーと婚約した。
だが、卑怯な手を使ったことで婚約者になっても彼に冷たくあしらわれ、全く相手にされることはなかった。
それでもアデリナは諦めず、王立魔法学園に入学してからも、毎日のように彼につきまとい挨拶を続けていた。
しかし彼の隣には、常に男爵令嬢エリーゼ・クラッセンの姿があった。
愛らしいエリーゼに対するルドガーの態度は、アデリナに対するものとは全く違うもので、二人は恋人同士という噂まで出始める。
エリーゼに対し自分には決して見せない表情を向けるルドガーに、ついに身を引くことを決意する。
しかし、婚約解消を申し入れた途端、ルドガーの態度が豹変しはじめた!
彼の態度に戸惑うアデリナ、この婚約は一体どうなるのーー!?
『婚約者につきまとうのを止めたら逆に迫られ襲われました(3)』には「第二章 変わり始めた関係」(後半)~「第三章 向けられた敵意」までを収録